2010年9月11日土曜日

essay



部屋の電灯と音を全部消し、外の光と音を入れる。

昼下がり、そんな話をしていた。

わたしの部屋は6つの間接照明。電灯と音を消してみると.....。

万葉好きなわたしは古の光や音を良く想像してみる。

人間の聴覚には雑音の全くない作られたクリアな音ばかりより、生活の中のあたりまえの雑音が必要と聞いている。

自分ばかりを照らす事を求めるのではなく、たくさんの光に自分が照らされていることを

知る。好きな音楽も雑音を心地よく聞く事でもっと好きになる。

外の明かりに照らされ時々泣き止む虫の声をいつもより心地よく聞いてそんなふうに思い、

私の近くにはこんな事を生活に取りいれる人がいる、それは微笑ましくもあり、

便利すぎてあたりまえのことがお座なりになってしまう昨今を思い知る。