こ と だ ま の さ ち は ふ く に
2010年6月27日日曜日
essay
魂に寄り添い共感できる.....
憂愁を抱えきれない空の下、石竹花(なでしこ)の主が泣きそうな顔をしているあの花をのせていた茎と葉に視線を落としている。
足早で駅に向かう気力をやわらかく受けとめる。
言葉を探そうと泣きそうなその顔をのぞいた。
毎日ここで足を止めていると主に伝える。
今年は良く咲いてくれたと主は
視線をゆるめている。
夕方、憂愁
を抱えきれない空の下、
石竹花はいっせいに空を見上げた。
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