2010年6月30日水曜日

essay



魂に寄り添い共感できる.....

考え事が自分を支配している時「甘いココアでも飲んだら。」と言われた事がある

その言葉を思い出したのだろう、洋菓子店へと足は向かい途中紫色をした無機質なノアザミを見つけて立ち止まる。

次の瞬間、今日はあの花の前を考え事の足跡を残しながら通り過ぎてしまった事に気づいた。

あの花は、考え事の足跡を聞きながらココア、ココアと言って微笑んでいたのだろうか。

憂愁を抱えきれずに投げ出した空から思ってもみない強い日差しが射したその下にあの花は一輪だけ花をつけて、ここにいるよと詩っている。

日傘の下でここにいるよと一緒に詩う。